ジェルネイル検定ではネイルの実技試験に加えて筆記試験が行なわれます。
爪の構造や病気に関する衛生学の基礎知識・ジェルネイルの基礎知識を有している必要があります。
今回はジェルネイル検定合格を目指す方のために、筆記試験の問題の傾向・おさえておくべきポイントについてまとめました!
ジェルネイル検定の試験内容
ジェルネイル検定は2011年より実施されている試験です。
NPO日本ネイリスト協会により、毎年6月と12月の二回試験が行なわれています。
現在ネイルサロンの60%以上がジェルネイルを使用しており、ネイリストを目指す方にとってジェルネイルの知識、技術は必要不可欠なものです。
ジェルネイル検定の合格は、信頼できるネイリストの証と言えますね!
ではジェルネイル検定の詳しい内容を見てみましょう。
筆記試験は初級、中級のみ!
ジェルネイル検定は初級・中級・上級に分かれます。
初級は二部からなる実技試験の後30分の筆記試験が行なわれます。
中級も二部からなる実技試験の後30分の筆記試験が行なわれます。
上級は85分の実技試験のみで、筆記試験はありません。
中級は初級合格者のみ、上級は中級合格者のみが受験できるシステムとなっています。
まずは初級ジェルネイル検定の問題の内容について調べてみましょう!
ジェルネイル検定初級筆記試験の問題内容
ジェルネイル検定初級の筆記試験で問われるのはネイル基礎知識です。
衛生・消毒・爪の構造・爪の病気とトラブル・ネイルケアの手順など基礎的な内容の問題が出題されます。
さらにジェルネイルに関する基礎知識も出題されます。
ネイル基礎知識問題とジェルネイル基礎知識問題との配分
ジェルネイル検定初級筆記試験はネイリスト技能検定3級程度の知識が問われます。
ネイリスト技能検定3級以上を持っている方はすでに勉強した内容が出題するということです。
実際にジェルネイル検定初級をうけた方の感想を見ていると、「ネイル基礎知識に関する問題が8割以上で、ジェルネイルに関する問題量は少なかった」という意見が多いです。
ジェルネイルに関する問題対策よりも、基礎知識の出題対策に力を入れたほうが良いようですね。
実際の出題数は全部で60問です。
そのうち50問がネイルに関する基礎知識の問題です。
そして10問がジェルネイルに関する問題です。
ジェルネイルに関する出題10問の回答は穴埋め式で、専門用語をしっかりと頭に入れておく必要があります。
ジェルネイル検定用問題集はあるの?
ジェルネイル検定筆記試験の公式の過去問題集は発売されていません。
ネイルスクールに通っている方は先生から出題の傾向を学ぶか、あるいはインターネット上の受験者のブログなどに載っている情報から傾向を探っている方が多いようです。
おすすめなのは、ネイリスト技能検定・筆記試験の公式問題集で練習することです。
上記で述べたとおりジェルネイル検定初級で問われる問題は、ネイリスト検定3級の内容と8割程度同じです。
ネイリスト技能検定3級の過去問題集で基礎のポイントを抑えておけば、問題の8割の対策ができるというわけです!
以下にネイル検定3級の筆記試験内容の傾向、ジェルネイルに関して問われる基礎知識についてまとめました。
ネイリスト技能検定3級の問題傾向
ネイリスト技能検定3級で問われるのは以下の知識です。
- 爪と皮膚の病気
- ネイル技能体系
- 爪の構造と働き
- フリーエッジの形
予想される問題をご紹介します。
- 爪甲剥離や爪白癬が原因での色調は(黄白色)
- 薬剤の影響や爪下出血が原因で起きる爪の色調の変化は(黒褐色)
- ネイルケアの手順は?→ 手指消毒→ポリッシュオフ→カウンセリング→ファイリング→キューティクルクリーン→カラーリング
- 金属器具の消毒方法は?→ 洗浄→消毒→水洗い→乾燥→保管
- ネイルプレートの主成分は(ケラチン)で、アミノ酸が集まってできている繊維状のタンパク質である
- フリーエッジの形が先端、側面ともにストレートなのが(スクエア)
- 先端のみ円周の一部のようなカーブで、側面とつなぎに角がない形はが(ラウンド)
※これらはあくまでも過去の出題傾向から予想される問題です。
基本的な知識を有していること、そして専門用語の細かな違いについても理解していることが大切です。
最近はなんとネイリスト技能検定練習用のアプリまであります!
使えるものは全部活用して、一発合格を目指しましょう!
ジェルネイルに関する問題
10問のジェルネイルに関する問題は、以下の要素で構成されます。
- ジェルネイルとは?
- 光重合とは?
- ハードジェルとソークオフジェルの違い
- ジェルの商品について
- プレパレーションについて
ひとつずつおさらいしてみましょう。
ジェルネイルとは?
ジェルネイルとは、合成樹脂を爪に塗布し、紫外線や可視光線を照射して硬化する反応(光重合)を用いたネイルです。
ジェルネイルの硬化のためには紫外線を用いたUVライト・可視光線を用いたLEDライトなどを使用する機械が使われます。
光重合とは?
重合とは、低分子化合物が2つ以上結合することで高分子化合物を生成する反応のことを指します。
ポリマゼーションとも呼ばれます。
光重合は光の照射により重合反応を起こすことです。
フォトポリマゼーションとも呼ばれます。
ジェルネイルに使われるジェルは光重合を起こすために
- メタクリル酸エステルモノマー
- アクリル酸オリゴマー
- 光重合開始剤
がひとつになっています。
ジェルネイルが光重合で硬化した際に、ライトとジェルネイルの間にある空気中の酸素により光が遮断されて、硬化しないジェルが残ります。
これを未硬化ジェルと呼びます。
ハードジェルとソークオフジェルの違い
ハードジェルは高分子で分子の結合が多いため、硬く強い重合体をつくります。
長さ、高さ、丸みを出すことができるのが特徴で、美しいツヤがあります。
オフの際にはジェルを削る必要があります。
ソークオフジェルは低分子で分子の結合が少ないため、柔らかい重合体をつくります。
カラージェルを使用したカラーリング・デザイン・ツヤ・耐久性がポリッシュよりも優れています。
溶剤で簡単に落とすことができるという特徴があります。
ジェルの商品について
- ベースジェル ベースジェルを塗ることでナチュラルネイルとの密着性を高め、色素沈着を防ぐことができます。
- カラージェル ジェルに顔料を加えたものです。
スパチュラなど消毒可能なのもで撹拌して顔料を均等にしてから塗布する必要があります。 - トップジェル カラージェルをコーティングし、ツヤ・強度を上げることができます。
- ジェルクレンザー 未硬化ジェルを拭き取るために必要です。
プレパレーションについて
- メタルプッシャーでキューティクルのプッシュアップをする
- ルースキューティクルを除去する
- サンディングを行なう
- ワイプでダストを除去する
- プレプライマー、プライマーを使用することでジェルの密着度を上げる
ジェルネイル検定初級ではネイル基礎知識とジェルネイルのベーシックな知識が必要だということがわかりましたね!
ではジェルネイル中級検定の筆記試験はどのような問題が出されるのでしょうか?
ジェルネイル検定中級筆記試験の問題内容
ジェルネイル検定中級の筆記試験で問われるのは初級筆記試験内容(衛生・消毒・爪の構造・爪の病気とトラブル・ネイルケアの手順・ジェルネイルに関する基礎知識など)に加えて実践的施術全般、プロフェッショナリズム等です。
ジェルネイル検定中級筆記試験の対策
ジェルネイル検定は以前は初級と上級のみだったようです。
そのためジェルネイル検定中級について検索しても情報が少ないのです。
やはりこちらも公式の過去問題集は発売されていません。
ですがジェルネイル検定を行なう日本ネイリスト協会のホームページでは、ジェルネイル技能検定にも対応するとされているテキストが発売されています。
問題集ではないですが、中級に必要とされる基礎知識を学ぶための試験対策として活躍しますのでおすすめです。
ジェルネイル検定中級筆記試験の問題傾向を知るためには、ネイリスト検定2級の過去問題集を利用するのがおすすめです。
加えて上記のジェルネイルに関する基礎知識を徹底的に覚えておきましょう。
ジェルネイル検定中級筆記試験の問題傾向
ジェルネイル検定中級筆記試験では、初級よりもより詳しい内容の基礎知識が問われます。
予想される問題を一部紹介しましょう。
- 爪が白濁する場合は(肝硬変)、慢性腎不全、糖尿病などが考えられる
- 爪が青紫の場合は先天性心疾患、(肺疾患)などが考えられる
ネイルの歴史
日本においてマニキュアとは、一般的に爪に塗る(ネイルエナメル)のこととネイルの施術の両方を指します。
ラテン語の(マヌス)=手と(キュア)=手入れからきています。
ネイルに色を施すのは古代エジプト時代から行なわれていたと言われていて、植物の(ヘンナ)の花の汁を用いて爪を染める習慣があったと言われています。
中国では(紅粧)と爪紅を用いて「爪染め」が行なわれていました。
- (ネイルマトリクス)は爪甲を形成する部分で、血管と(神経)が通っている
- 表皮は表面より(角質層)、(類粒層)、(有棘層)、(基底層)からなっている
※これらはあくまでも過去の出題傾向から予想される問題です。
ジェルネイル検定筆記試験対策はセルフで?それともスクールで?
お気づきのように、ジェルネイル検定試験の対策をするためには専門的な備えが必要です。
ネイリスト技能検定の過去問題集を買うか、ネイリスト協会の出しているテキストを利用すると良いでしょう。
ネイリスト協会では実技試験用のDVD教材も発売していますので、セルフで実技試験の対策もしたい!という方におすすめです。
ですがセルフで試験対策をするのが不安な場合はネイルスクールに通うのも良いでしょう。
ネイルスクールを選ぶ場合のポイントをご紹介します。
ネイルスクールに通う必要ってあるの?
ジェルネイル検定では中級以上はお金をもらえる程度、サロンでプロとして働ける程度の技術が求められます。
セルフで練習していると、知らないうちに間違った技術が身についてしまうものです。
さらに独学では専門知識の勉強にも限界があります。
将来ネイリストになることを考えている方は、最初からネイルスクールに入るとプロの知識、技術を学ぶことができるのでおすすめです。
試験に対応するネイル技術・対策のポイントも直接教えてもらえるので、ジェルネイル検定対策もバッチリできます。
頭に詰め込むだけの知識ではなく実用的な勉強をすることができます。
JNA認定校とは?
JNA認定校とは、日本ネイリスト協会が定める一定の条件を満たし認定されたスクールです。
- セミナー受講割り引き
- 主催コンペ出場料割り引き
- 資格試験の優遇制度
- JNA個人正会員入会金免除制度
などの特典があります。
資格試験の優遇制度とは、ジェルネイル技能検定や衛生管理士講習会などを認定校内で受けられるシステムです。
ジェルネイル検定で落ちてしまった人の話を聞いていると、会場の独特の雰囲気に圧倒されて普段の力が出せなかった・・・という方もいます。
通いなれたスクールで、顔なじみの方と一緒に受講できるのは大きな特典ですよね!
最近のスクールは「ジェルネイル対策講座」など資格取得向けの講座を行なっている場合がほとんどです。
効率よく質の高い試験対策をしたいのであれば、認定校での試験対策をおすすめします♪
人気のJNA認定ネイルスクール
黒崎えり子ネイルビューティーカレッジ
言わずとしれたカリスマネイリスト、黒崎えり子さんの営むネイルスクールです。
JNA認定校なので校内でジェルネイル技能検定を受けることができます。
検定強化カリキュラムがあり、検定の対策をバッチリ行なうことができます。
技能検定保障だけではなく就職サポートもあり、卒業後のフォローもバッチリです。
なんと就職率は100%!
本気でネイリストとして活躍したいと考えている方におすすめです。
通信ネイルスクールはどうなの?
通信制のネイルスクールは費用が断然安い!というメリットがあります。
通う時間がない!という方も気軽に始めることができますね。
ですが通学制のスクールは一般的に「検定合格保障」という試験合格まで何度でもサポートを受けられる制度があるのに対し、通信スクールは保障がないものです。
さらに直接指導を受けることができないので、実技の指導をしてもらうことができません。
ジェルネイル初心者で実技に自信がない、という場合には通学制のスクールでしっかり指導してもらうのがおすすめです。
人気の通信制ネイルスクール
ヒューマンアカデミー ネイル講座
通信制のネイルスクールの中でも、コースの種類が多く人気なのがヒューマンアカデミーです。
「JNAジェルネイル技能検定対策講座」が初級・中級・上級に分かれて用意されています。
・ネイリストデビューコース
・おうちサロンコース
・ネイルサロン就職コース
など、自分の目的にあわせたカリキュラムを選ぶことができるのです。
あなたの目的にあった講座もきっと見つかりますよ☆
※資料請求をしてコース詳細をチェックしてみるのがおすすめ!
まとめ
ジェルネイル技能検定は、ネイリストのみならずジェルネイルを極めたい一般の方からも注目が集まっています。
この記事がジェルネイル検定合格を目指す一人でも多くの方のお役に立てれば嬉しいです☆
検定初級~上級までの内容まとめはこちら
ジェルネイル検定を受けたい!ジェルネイル検定初級・中級・上級の内容まとめ
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